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「ササシグレ」について 「ササシグレ」は「ササニシキ」の親品種だけあって食味は似ていますが、「ササニシキ」よりも更にあっさりしています。外観品質的には、酒米品種をルーツに持っているため芯白米が多くなることがあります。 「ササシグレ」は宮城県立農業試験場古川分場でで育成され、1950年代前半から1960年代前半まで東北地方で栽培され、最盛期には約半数の水田で作付けられ良食味米と評判でしたがイモチや倒伏に弱く、「ササニシキ」にその座を譲り(ササニシキもイモチや倒伏しやすい性質がありますがササシグレはそれ以上です)現在ではほとんど栽培されていません。昨今流通している主要品種の多くは「コシヒカリ」の系統を汲んでいる中、「ササシグレ」は「ササニシキ」同様、「コシヒカリ」を祖先にもっていません。遺伝的にも「ササニシキ」よりも更に「コシヒカリ」とは希薄な関係にあります。 当農園でこの古品種を復活させようとしたのは、現代の米の食味指向から離れたあっさりとした良食味米を作りたいという思いと、穀物に敏感な体質の方に提供させていただければという思いからでした。 現在「ササシグレ」の生産はほとんど行われていませんので近年まで長い間、産地品種銘柄から外されていましたが、栽培農家が「ササシグレ」の潜在的ニーズ、有望性を県に進言、復活を要望し、2014年産から採用が復活しました。これは実にめずらしい事例です。 「ササシグレ」の栽培を重ねて行く過程で気づいたこ事があります。 この品種は地力のみで育てた方が草勢が良くなるという事です。おそらく古品種の多くは、すべからく土からの養分吸収を基本として育つと思われます。おかしなことを言うと思われますが、現在の品種は人為的な養分供給を基本に開発されていますので、新しい品種ほど窒素要求量が多いと体験的に感じます。 ですので経験を基に、幣農園では「ササシグレ」は全て「無施肥」栽培にすることにしました。 (数年経ってこの感覚が間違っていれば有機に戻ることもあり得ますが・・・) 収穫量は2〜3割くらい減ってしまいますので、低温乾燥米でも天日乾燥の価格と一緒にさせていただきます(心苦しいのですがこれでもかなりのサービス価格になります・・・)。 |
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